日本の“中抜き”大国化計画:誰が得して、誰が損してるのか?

日本の社会問題を語るうえで避けて通れないのが「中抜き文化」。あらゆる産業、資格制度、公共事業において、中間業者がしっかりと“美味しい部分”を確保し、末端の労働者や消費者には“スカスカのパン”だけが残る――そんな現象が全国各地で見られる。これはもはや伝統芸ともいえるほど日本経済の基盤に根付いている。

では、一体なぜここまで徹底した“中抜き社会”が形成されてしまったのか? その背景には、天下りや身内への利益供与、そして官僚機構が「責任回避と業務負担軽減」を目的として、このシステムを支えてきた側面がある。皮肉と少しのユーモアを交えながら、日本の中抜き構造の実態を掘り下げてみよう。


1. 公共事業:「孫請け、曾孫請け…お金はどこへ消える?」

日本の公共事業では、国や自治体が発注した予算が現場に届くまでに、いくつもの業者の手を渡っていく。

  1. 国:「○○億円の予算でインフラ整備をお願いします!」
  2. 大手ゼネコン:「ありがとうございます!じゃあ下請けにお願いします!」
  3. 下請け:「助かります!孫請けさん、よろしく!」
  4. 孫請け:「えっ、これじゃ全然利益出ないんですけど…?」

そう、予算は最初の発注者からどんどん中間業者に吸い取られ、最終的に実際に工事をする現場作業員には「ギリギリ生きていける」レベルの賃金しか残らない。

この構造が支持されてきた背景には、天下り先の確保という狙いがある。発注元の官僚たちは、公共事業を受注する大手企業や外郭団体に対し、退職後のポストを確保する代わりに案件を流す。そして中間業者が増えれば増えるほど、省庁の監督業務は減り、責任の所在もあいまいになるため、官僚にとっても都合がいいのだ。

結果:

✅ 中間業者:ぼちぼち儲かる
❌ 現場作業員:低賃金労働
❌ 国民:税金が効率良く使われない…


2. 資格制度:「あなたの情熱とお金を搾り取るシステム」

「資格を取れば一生安泰」なんていう甘い言葉を信じた人も多いだろう。しかし、実態はどうか?

資格ビジネスの流れ

  1. 「資格を取れば仕事が増えますよ!」と宣伝
  2. 受験料・講習料でしっかり徴収
  3. 資格取得後も定期的な更新費用が発生
  4. 「えっ、また講習? しかもまたお金取るの?」

この仕組みもまた、天下り先確保のために設計されている。資格試験を運営する団体や講習機関には、元官僚や関係者が役員として多数在籍。資格制度を増やし続けることで、こうした団体は安定した収益を確保し、役員報酬を得られるようになっているのだ。

結果:

✅ 資格ビジネス業者:安定した収入
❌ 労働者:「勉強してるのに貧しい…」
❌ 消費者:「資格が増えてもサービス向上してなくね?」


3. 労働市場:「働く人が増えるほど儲かるのは派遣会社」

本来、企業が必要な人材を直接雇えばいいはずなのに、日本ではなぜか「派遣会社」や「請負業者」を経由するのが常識になっている。結果、どうなるか?

  • 企業は「派遣の方が便利だから」と直接雇用を避ける
  • 派遣会社が中間マージンを取る
  • 実際に働く人の手元には雀の涙ほどの給料しか残らない

ここにも天下りの影がある。大手派遣会社や請負業者の経営層には、元官僚が多く在籍し、労働市場を管理する制度そのものが、彼らに有利に設計されているのだ。

結果:

✅ 派遣会社運営陣:経済的勝ち組
❌ 労働者:「働いてるのに貧しい…(再)」
❌ 企業:「人材が定着しない…」


4. 「既得権益の維持で生まれる余計な書類仕事」

世界が書類仕事の効率化を進めデジタル化する中、日本では書類仕事が根強く残る。その理由?

  • 「紙の方が安心」と謎の安心感
  • 効率化すると仕事が減る業者が抵抗
  • 現場でのデジタル化に向けた負担の押し付け、インセンティブは上司へ

ここにも、官僚や大企業の利益構造が絡んでいる。システムを維持することで、書類管理業者やコンサル会社に仕事を生み出し、彼らが役員ポストを確保する。非効率が既得権益になっているのだ。

結果:

✅ 書類管理業者:「書類を減らすなんて絶対ダメ!」
❌ 企業:「仕事の効率上がらない…」
❌ 労働者:「無駄な作業が多すぎ…」


まとめ:日本の“中抜き経済”はこのままでいいのか?

ここまで見てきたように、日本の中抜き構造は 「労働者と消費者が損をし、中間業者が得をする仕組み」 になっている。しかも、この仕組みは官僚機構によって支えられ、天下りや利益供与の温床になっている。

では、この状況を変えるにはどうすればいいのか?

✅ 中間業者を介さない仕組みを増やす(直販・直雇用・直契約)
✅ 書類仕事の効率化を進めて無駄な業務を削減
✅ 既得権益にメスを入れる政治改革

このままでは「働いても報われない社会」が固定化され続けてしまう。変革が必要なのは明らかだが、果たしてこの“中抜き帝国”にメスを入れる日は来るのだろうか…?

※多少の誇張は有ります👍

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